2014年2月14日金曜日

2「今日は給料日。久しぶりに楽しいことをしに行こうかなっと足取りも軽い。」

 そんなこんなで肉によってさばき方を変えて、同じように手を動かして包丁を使っていると、なんだかんだで定時になる楽しいお仕事。あれ?これルーチンワークかな?


 今日は給料日。久しぶりに楽しいことをしに行こうかなっと足取りも軽い。オレの働いている労働の区画iraを抜けて、歓楽街のluxuriaに向かう。この街は七つに区分されていて、それぞれにそれっぽい名前がついている。……人類は罪深い。盲目の羊と七本の十字架がなんたらかんたら……という設定があったけど、詳しいことは忘れた。

 ともあれお気に入りの【略】店『【略】』に到着。錆びててボロっちいネオンがケバケバしい。いつもの通り指名をして時間まで待つ三十分。今は誰かとプレイ中かな。別にいいけどね。折角だから変なオプションをつけてやる。壁に並んだボタンを押す。少しして、ブザーがブザーと鳴って3番の個室に通される。

「お帰りなさいませー。」

 オプション通りの格好。吹き出しそうになる。それを察してかケゲンそうな顔をする。

「……あんたなら、うちでタダで【略】。」

 もう知っているかも知れないけど。知ってた?この子がオレの恋人にして【略】のユーラ。家で【略】オトコ心を分かってくんねェかなぁ。

「はいはい。今日は、お客様としてね。」

 声に出してないのに通じている?ユラのこういうところが、たまらなく好きだ。体に【略】、すいっとかわされてしまった。

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